災害発生時、避難所に「すぐ入れるかどうか」は命を守る上で極めて重要です。
金沢市では、能登半島地震の教訓を踏まえた新たな防災対策として、避難所の鍵を即座に取り出せる「自動解錠キーボックス」の設置が始まりました。
震度5弱以上の揺れを感知すると自動で解錠されるこの仕組みは、避難所開設の“初動の遅れ”を防ぐことを目的としています。
金沢市で始まった自動解錠キーボックスとは?
今回、金沢市が導入した自動解錠キーボックスは、市内およそ100か所の指定避難所に設置されています。
各地区の拠点となる避難所が対象で、すでに運用が開始されました。
旧新竪町小学校に設置されたキーボックスでは、震度5弱以上の地震を感知すると扉が自動で開き、中に保管された避難所の鍵を取り出すことが可能です。
これまでのように、管理者や職員が到着するまで待つ必要はなく、最初に避難所へ到着した人が建物を開けられる点が大きな特徴です。

導入の背景
この取り組みの背景には、能登半島地震で明らかになった課題があります。
地震当時、避難所にいち早く到着したにも関わらず、鍵が開いていなかったため中に入れなかったという事例が複数確認されました。
金沢市危機管理課によると、「避難所の鍵が開く前に到着した人が、速やかに避難できなかった」という教訓が、今回の制度導入につながっています。
石川県内ではすでに、七尾市や珠洲市など、能登地域を中心に暗証番号式キーボックスの設置が進んでおり、輪島市では住民参加型の避難所開設訓練も始まっています。
今後の課題と期待
自動解錠キーボックスは、設置するだけでは十分とは言えません。
実際の災害時に確実に活用されるためには、住民への周知や訓練が不可欠です。
金沢市では今後、誰もがスムーズに避難所へ入れるよう、運用訓練や防災意識向上の取り組みを進めていく予定としています。
「最初に来た人が開ける」という仕組みを、多くの市民が正しく理解しているかどうかが、今後の鍵となりそうです。
ネット上での反応と声
ネット上では、この取り組みに対して、概ね好意的な声が目立ちます。
・「これは本当に必要な仕組み。遅すぎるくらい」
・「鍵待ちで寒空の下にいた話を聞いたことがある」
・「全国の自治体にも広がってほしい」
一方で、
・「誤作動は大丈夫なのか」
・「防犯面は問題ないのか」
といった、安全性や運用面への指摘も見られ、今後の説明や実績が注目されています。

まとめ
金沢市で始まった自動解錠キーボックスの設置は、能登半島地震の教訓を具体的な制度として形にした防災対策と言えます。
避難所に“すぐ入れる”環境を整えることは、命を守る初動対応の強化につながります。
今後は、訓練と周知を重ねながら、実際の災害時に確実に機能する仕組みとして定着することが期待されます。
この取り組みが、金沢市だけでなく、全国の自治体へ広がっていくかも注目されそうです。

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